第2章 ホグワーツ入学
「あっさだぞー!!起きろー!!イヴ。今日は入学式だぞー!」
朝。窓の外を見れば小鳥と目が合う。うん、いい朝だ。
私はひと伸びしながら、起こしてくれた人、ハグリットに声をかける。
「おはよう。ハグリット」
「おはようさん。ほれ、朝ごはんできるぞ。座った座った。」
エプロンを着たハグリットが私に黒焦げの何かを渡す。
「いただきます。」
一口食べると、なかなかいける味。私はそれを全部食べ、コップに注がれた緑色の何かを飲み干した。
「よし!!準備は大丈夫か?俺はいっちねんせいを迎えに行かねぇといけねぇんだが………一人で大丈夫か?あれだったら俺も途中まで……」
「大丈夫だよハグリット!どうせ入学したら全部一人でしなきゃいけないんだし!!」
「……………」
私が言うとあきらかにしょんぼりとするハグリット。隣でファングがひと吠えする。
「おっと!そうだよなーまだお前がおる!」
ハグリットがわしゃわしゃとファングを撫でる。
「毎日遊びに来るよ!」
すると嬉しそうに
「お前さんも忙しくなるからそれは無理だなー」
と頭をわしゃわしゃと撫でる。
「約束ー!……あ!もうこんな時間!いけないいけない!ダンブルドア先生に呼ばれてたんだった!じゃあ、またね!」
私は慌ててハグリットの家を出た。