第4章 シリウス・ブラックとの出会い
「あ、ふぉうふぉう…………」
「お前食ってから喋れよ。ほれ、ここついてるぞ」
私はご飯を飲み込んで、
「そうそう、あのイヤリングって何なの?ルーピン先生が古代のものとかおっしゃってたけど。」
と聞いた。
「あれは元々俺の家にあったもんなんだ。あの時それしか手元になかったからな。昔から俺の家に伝わってたものらしい。それを代々当主やその妻を守ってきたものらしいんだが、詳しいことは俺にも分からん。分かってるのは古代のらしいということだけだな。」
「えっ?そんなもの貰っていいの?」
慌てて袋からイヤリングを取り出す。
「ああ。お前には恩があるからな。と、あの時の礼を言ってなかったな。ありがとう。感謝してる。お前が助けてくれなかったら俺は死んでいた。」
深々と頭を下げるシリウス。
「え、いやいやいや!誰だって私と同じようなことをするよ!」
「お前には助けられてばっかりだな。」
「そんなことないよ。私は自分がしたいことをしてるだけだから。あ、そうそう!ルーピン先生はちゃんと無事だから安心してね。」
「そうか………」