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呪われた運命の魔女

第4章 シリウス・ブラックとの出会い


ハリーとシリウスが楽しそうに将来について語り合っている中、私はスネイプ先生の手当をしていた。

「そんなやつ放っておけよイヴ。死んでくれた方が宿題が幾分か楽になるぞ。」

「そしたら、私とハリーはアズカバンおくりだよ。」

私は笑いながら言う。その時、ハーマイオニーがはっとして、空を指さした。

「ハリー!大変!」

見ると、雲の中から明るい光がさしこもうとしている瞬間だった。ハーマイオニーの指さす方向をルーピン先生が見ようとした。

私はルーピン先生に目隠しの魔法をかけるが、おそらく効果はない。シリウスは真っ先にルーピン先生に駆け寄った。

「今日の分の薬は飲んだのか!?リーマス!リーマス!自分を見失うな!」

だが、シリウスの思いをよそに段々体つきが変わっていく先生。

「シリウス!!離れて!!」

私は叫んだが遅くシリウスは投げ飛ばされてしまった。

「………先生?……ルーピン先生?」

ハーマイオニーが声をかける。おそらく話しかけて人間としての心を呼び戻そうとしているのだろうけど。これは…………

「………ハリーはスネイプ先生を。ハーマイオニーはロンを連れてゆっくり後ろに下がって。」

私は小声で二人にいう。3人は私の言うことに従って、ゆっくり後ろに下がった。

「…イヴ?」

ルーピン先生はまだ変身したばっかで思考がごっちゃなはず。だったら、最初に本能に赴くまま食べ物を欲するだろう。

「ルーピン先生。ほら。お腹減ってるでしょ?」

私は肉を取り出して、ルーピン先生に示した。ルーピン先生は、私の方を見て目をギラギラさせる。

「…………イヴ…………やめときなって。君も狼人間になっちゃう………」

ロンのか細い声が後ろから聞こえる。

私はルーピン先生から目を離さずに、

「3人はそのままゆっくりと後ろに下がって。ゆっくりだよ。」

手に汗が滲む。私は手にした肉をルーピン先生に向かって

「いい子。お食べ」

と投げた。その途端、ルーピン先生はその肉を貪り食った。

「…………ほら、まだまだあるよ。たーんとお食べ。」

私は次々と肉を投げる。そして、ハリーたちに下がるよう言いかけた時、ふとペテグュリューのことを考えた。そう言えば、どこに……………逃げた?
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