第4章 シリウス・ブラックとの出会い
結局スキャバーズことピーター・ペテグリューは捕まえてアズカバン送りということになった。
「済まなかったな、いろいろ世話になった。」
シリウスが私にお辞儀をする。
「ううん、私が勝手にしたことだから。気にしないで。それより私なんかとよりハリーと話したら?名付け親なんでしょ?」
「君は聡い子だな。子供とは思えん。」
「んー、子供じゃだめなんだよ。早く大人になりたいの。」
「何故だ?」
「私の兄のせいで傷ついた人達に謝りたい。何かしたいの。」
「……………そうか。」
「うん。あ、ほら。ハリーだよ。」
背中を押す。シリウスはふと思い出したように
「あぁ、そうだ。あのイヤリングを付けて、水の中に入ったりとか色々試してみるといい。きっと君の役に立つ。捨ててなければな。」
耳元でそう呟いて、ウインクした。
「え!?なんで……イヤリングのこと…………」
ハリーの元へ向かう後ろ姿に叫ぶがにやにやした顔を向けるだけだった。