第4章 シリウス・ブラックとの出会い
「話だと?聞く必要はないな。こいつは殺人鬼だ。」
「先生。私はシリウス・ブラックが世間がいう殺人鬼だと思えないんです。」
「…………なに?」
「よくは説明できないんですけど。話を聞いてみませんか?真実が明らかにされるか………」
「貴様ら、この子に何をした!!」
先生が更に目をギラギラさせてシリウスたちに詰め寄る。
「へ?」
「貴様ら、服従の呪文を使っただろう!吾輩の目には誤魔化せん。大方同情を引こうという手だろうが、貴様らしい姑息な手だ。」
スネイプ先生が杖を振り上げる。
《《エクスペリアムス》》
私は心の中で謝りながら呪文を言った。驚いたことにハリーと同時だった。せっかく弱めた呪文が意味なかった。
「うわっ!す、スネイプ先生!?すみませ…………」
「話して!!」
ハリーがシリウスたちに杖を向ける。私はその中スネイプ先生が心配で様子を見に行った。気絶してるだけの様だ。ほっとする。
「でもじゃあ、誰が………」
その間にも話が進んでいく。私は今度はロンのところへといき足を見る。こっちの方が酷い。気休めの回復の呪文を唱える。うん。これで少しはいいかも。
「あれ?足が痛くないってイヴ!?」
集中していたようで私が治してることに今気づいたロンだが、その途端大事そうに抱えていたネズミを取られてしまう。
「スキャバーズ!?」
「さあ、姿を現せ!!ピーター・ペテグュリュー!!」
なんと、スキャバーズも動物もどきだった。
小柄で人よりお腹が一回り大きく、ずっと鼻をスンスンさせあたりをキョロキョロさせる男が現れた。
「や、やあ。シリウス。リーマス。我ともよ。」
おどおどしている。そんな男に二人は黙って杖を向けた。