第4章 シリウス・ブラックとの出会い
「ふむ。確かに珍しい代物だね。確かにこれを匿名で渡すのはスネイプ先生じゃなくても警戒するね。驚いたよ。」
ルーピン先生がまじまじと見ていった。
「それって、そんなに珍しいものなんですか?そういうのロンドンでたくさん見ましたけど。」
「イヴがみたそれらは、純粋な石じゃなくて、色々混ざった物だよ。純粋な石っていうのはなかなかちまたでは売ってないものさ。それにこれはただの純粋な琥珀の石なんかじゃないんだ。よく見てご覧?中に何か見えるだろう?」
ルーピン先生が虫眼鏡のようなもので見せる。琥珀の中にはいっていたものは、片方はなにか薄い青色をした花のようなもの。もう片方は、鮮やかな緑色をした炎のようなものだった。どちらともそれぞれ動いている。
「これは、まだ解明されてないんだけど、古代の代物だ。これらを妖精と呼ぶものもいるし、魔力の塊だという人々もいる。私もお目にかかるのは初めてだよ。純粋な琥珀はほかにも沢山あるんだが、これは多分世界で一つだけだ。価値を知っているものには値段がつけられないほど高く、知らないものにはただの装飾品となる。」
「えっ?なんでこんな高価というかすごいものが私なんかに……」
「ここに書いてあることが本当なのであれば、君は本当に運がいい。これに闇の魔法をかける愚か者はいないさ。これにはそういう類はきかないからね。大切にしなさい、イヴ。」
にっこりと微笑んで手渡すルーピン先生。私も微笑んで返事をした。
「ところで、これは雑談なのだが、君はすでに守護霊の呪文を使えるのかな?ぜひ見せて欲しい。」