第4章 シリウス・ブラックとの出会い
「シリウス・ブラック!?………それって誰?」
「ああ、お前さん知らなかったか。シリウス・ブラックってのはな。凶悪な殺人犯だ!例のあの人の忠実なしもべでな、何人も奴の手にかかったんだ。」
「…………そうなんだ」
思いがけず兄の名前がでて、表情が曇ってしまう。
「あ、いや。その……すまねぇ。」
そのせいでハグリットがしょんぼりしてしまう。
「ううん、大丈夫。私は大丈夫だよ。ただね、どうすればいいのか……分かんないだけだから。」
「………そうか。」
「………うん………」
「ゆっくり考えりゃいい。俺は馬鹿だからなんも言えねぇが、話は聞けるぞ。イヴ、大丈夫だ何も心配いらねぇさ。」
「ありがとう。ハグリット」