第3章 ハリー・ポッターと賢者の石
「えぇっ!?」
私は昨日のことを知らせた。ハリーは何かを決意したような顔。ロンとハーマイオニーはそれに不安そうな様子だった。どうやら、スネイプ先生が今夜賢者の石を盗むつもりらしい。私はそれを踏まえてハリーに言った。
「んー、スネイプ先生かどうかは分かんないけど、ハリー気をつけてね。」
「んーでもさ、ハリーは分かるけど、なんでイヴも危険なんだろうね。」
ロンが私も疑問だったことを口にした。
「分かんない。私は例のあの人なんて知らないもの。賢者の石っていうのにも関係ないし………」
「まあ、分からないことを考えても仕方ないわ。それで決行のことだけどそれなら………」
「こんなところで何をしているのかね?」
見るとスネイプ先生。
「なんでもありません、先生!」
「ほう。こんないい日になにか企んでるんじゃないかと勘違いしてしまいますな。ケインついてこい。話がある。」
私はじゃあまたと目配せして、ついていく。
「最近ポッターたちとつるんでいるようだな。」
スネイプ先生がココアを出して言った。
「はい。」
私はそれを急いで飲む。せっかく出してもらったのに、怒って捨てられたら嫌だもの。
「やめたまえ。」
「なんでですか?」
「あいつの父親は卑劣なやつだ。あいつもその類に違いない。それにお前はただでさえ、スリザリンのなかでも浮いた存在なんだ。もっとスリザリンの友達を作れ。」
スネイプ先生の顔を見ると真剣そのもの。
「だって……あの人たちハリーたちの悪口言うんだもん。と、先生!!私からも質問!!」
「はぁ………なんだ」
「先生は賢者の石を盗もうとしてるの?それとも守ろうとしてるの?」
「!?」
「ねえ、先生!……せん………せ……?」
何故か強烈な眠気に誘われて私はちらっと出されたココアを見た。