第3章 ハリー・ポッターと賢者の石
私はあのあと気を失ったようだ。今マダムポンフリーの病室にいる。ハリーたちはいない。ハリーは無事なようだ。よかった。ベットの向こうでマクゴナガル先生たちが話しているのが聞こえた。
「どういうことでしょう?何故あの子は気を失ったのです?ああ。どうしましょう。」
「落ち着いて、ミネルバ。すぐ目が覚めるわ。」
「ですが………あぁ。あぁ、アルバス。」
「イヴの様子は?」
「これといった異常は見られないので、大丈夫でしょう。」
「そうか。」
「だから言ったんです。賢者の石を引き受けるのには反対だと。ただでさえ、辛い目にあってきたのに。これ危険な目に合わせられません。ハリーは下手すると死んでしまうかもしれないんですよ!?イヴだって………死以上の目にあってしまうかもしれないんです」
「わかっておる。二人を城の外に出さぬように。特にイヴじゃな。ハリーによるとあの子はエクスペリアムスの呪文が使えるらしいが、今回その呪文は相手に当たる前に消えたらしい。」
「…………と言いますと?」
「いや、わしの杞憂であれば良いと思うがの。」
私はその話をまだ聞きたかったが、眠気は私を眠りの世界に引き込んだのだった。