第3章 ハリー・ポッターと賢者の石
そしてその日の夕食に事件は起きた。いきなりドアが開き、闇の魔法に対する防衛術の先生(名前忘れちゃった)が
「トロールです!トロールが侵入してきました!!報告です……」
と叫んだ後、ばたりと倒れてしまった。そしてみんな大騒ぎ。
「しーずーまーれー!」
ダンブルドア先生のこえで静かになり、わたしたちは談話室へと戻る。私はふと、ハリーとロンが慌ててどこかへ向かっているのを見かけた。そして、ハリーのポケットから杖が落ちたのを見た。私はそれを拾って二人のあとを追った。
「ハリー!ロン!談話室に戻らず何処へ行くの?」
「「イヴ!?」」
なんでここにと言いたげな二人に
「ハリーの杖が落ちたのを見て、届けに来たの。はいこれ。」
と言った。
「あ、ほんとだ。ありがとう。イヴ」
「きゃーーー!!!」
声のする方は女子トイレ。しかもハーマイオニーの声だ。私達は女子トイレの中に入る。
「うわぁぁぁ!!」
そこにいたのはわたし達の倍以上の大きさのトロールだった。
ハーマイオニーに向って棍棒を振り落とそうとしたところだった。
「危ない!!エクスペリアムス!!」
私はとっさに呪文を唱えた。術は成功し、棍棒が振り降ろされることはなかった。が、今度は私たちが標的になってしまった。
「うおおおーー!!」
ハリーがトロールの頭に乗り、ロンはそこらへんの石を投げる。私はハーマイオニーのところへ行き、怪我がないか確かめる。
「ハーマイオニー大丈夫!?」
「イ、イヴ」
私にぎゅーっと抱きついてくるハーマイオニー。よしよし怖かったね。
「ハリイイイ!!」
バッと見るとハリーが捕まり、私がさっき飛ばした棍棒をまた掴んで攻撃しようとしていた。
私は再びエクスペリアムスを唱えようとしたが、ロンがいるから下手に棍棒を飛ばせない。するとハーマイオニーが
「ひゅーんひょいよ!」
とロンに言った。そして、浮遊術を成功させてトロールを見事撃退させた私達は、駆け込んできた先生たちに叱られて、グリフィンドール5点。スリザリンにも5点。マクゴナガル先生に貰った。
そうやって、私達は仲のいい四人組になった。