第2章 ホグワーツ入学
「はいはい皆さんお静かに!今からみなさんの組を決めたいと思います。名前を呼ばれたら椅子に座り、帽子をかぶって下さい。」
羊皮紙を持ったマクゴナガル先生が現れ、わたし達に説明をする。
「組?」
ハリーが首を傾げる。
「ホグワーツの伝統的な組分けさ!!ホグワーツには、グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンの四つの組があるんだ。僕の兄弟は全員グリフィンドールなんだ!」
「兄弟がいるんだー!いいね!」
「よくないよ!いつも比較されるんだから!パーシーはこうだ!フレッド、ジョージーはこうだ!ってね…………あーグリフィンドールじゃなかったらどうしよーーー!!間違ってもスリザリンになんか入ったら僕殺されちゃうよ」
「なぜ?どこの組も同じじゃないのかい?」
するとロンは声を小さくして、
「ここだけの話、スリザリンには将来悪い魔法使いになる奴が多いんだ。あの例のあの人もスリザリンだったんだから。」
「例のあの人?」
聞きなれない言葉に私は首をかしげた。
「知らないのか!?例のあの人だよ!」
「うん。私病気でずっと寝てたから。」
「うわお。じゃあ、君ハリーのことも知らないのかい?ハリー・ポッターがした栄光も?」
隣にいるハリーを見る。
「うん。ハリーなにかしたの?」
「まじかよ……」
「そこ!私語をしない!中に入りますよ。」
マクゴナガル先生に怒られた私達。あーあ。早速怒られちゃった。しょんぼりしてマクゴナガル先生を見ると、マクゴナガル先生は私を見て髪を指さしていた。鏡を見ると乱れていた。髪を整えて、先生を見るとにっこり笑っていた。
よかった。そんなに怒ってないみたい