第2章 ホグワーツ入学
私がついた頃には既に1年生は全員集まっていた。自分と同じくらいの子に会うのは初めてなのですごく戸惑っていた。
「あなた汽車に乗ってなかったわよね?私はハーマイオニー・グレンジャー。あなたは?」
近くにいた女の子が話しかけてくれた。
「私はイヴ・ケイン。よろしくね!私、みんなより先に来てたから。」
「どういうことかしら?生徒以外の城への立ち入りは禁じられているのに。本に書いてあったわ。ねぇ、あなた………」
「おい!ハリー・ポッターがいるぞ!」
私達の周りの子がザワザワし始めた。ハーマイオニーは煩わしそうに
「うるさいわね。そう煩くする意味が分からないわ。私にはあの子自身特別な力を持ってるとは思わないけど」
とある方向を睨みつける。私もその方向を見てみると、赤毛の男の子と話す眼鏡の男の子がいた。どうやらその子がこのざわめきの話題の中心の男の子のようだ。
「あっ」
赤毛の男の子がもっていたお菓子をおとした。周りにそのお菓子が飛び散る。その男の子たちは必死に拾おうとするがそのお菓子は飛び回りなかなか捕まらない。
「袋貸して。」
私は赤毛の男の子から袋を貰うと一言。
「ぐるぐる集合!」
と号令をかけた。するとぞろぞろとお菓子たちが袋の中へと戻っていく。
「はい。」
それを赤毛の男の子の手に渡すと、
「すっげぇ!!うちのパパみたいだ!君名前なんていうの?僕、ロン・ウィーズリー!」
「私イヴ・ケイン。私の知り合いもこれ好きなんだ。その時よくこうしてたの。」
「僕、ハリー・ポッター。慣れてるんだね。助かったよ、ありがとう。」
「あなたたち!入学式前に何やってるの!そのお菓子もしかして、入学式に持ち込む気だったのかしら?先生の言う事聞いてなかったの?」
ハーマイオニーが怒って言う。
「うわ、あいつだ。」
既に三人は顔見知りらしく仲良さそうだ。
「これはこれは。君がかの有名なハリー・ポッターか。」
見ると、金髪のオールバックの男の子。少し高慢な顔立ち。
「僕の名前はドラコ・マルフォイ。こっちは、グラップとゴイル。友達は選んだ方がいい。僕の家の倉庫よりも小さい家のウィズリー家は辞めた方がいい。僕が色々教えてあげよう。」
その言葉に恥ずかしそうに俯くロン。ハリーは腹立たしそうにそれを断った。