• テキストサイズ

A Necessity Named Chance

第2章 再会



「おはようございます」
 私の普段の出社は8時。でも今日は取材が入っているため、1時間早い7時に出社。鍵当番の遠野さんはもう来ている

「櫻庭、取材の時間変更になった」

「何時になったのですか?」

「9時だったのが10時になった」

「分かりました。10時ですね」

「悪いな。ついさっき電話がきたんだ」

「大丈夫ですよ。報告、ありがとうございます」
 私はそう言うと自分のデスクに座った


 昨日の夜嵐について更に調べ、顔と名前は一致するようになった。まだ声ではわからないけど…
「櫻庭さん。名前、覚えられましたか?」
 時間ピッタリに出社した由佳さんに聞かれた

「はい、まぁ」

「…きっとカッコイイんだろうなぁ」
 私の話は聞いていないようだ

「私、嵐さんには会ったことなくて。櫻庭さんが羨ましいです」

「仕事ですから」

「仕事でも羨ましいです」

「櫻庭、ちょっと今いいか?」

「はい。…ごめんね」
 丁度いいタイミングで上司が話しかけてきた。一応、感謝しておこう


「話し中だったのに悪いな」

「全然、大丈夫ですよ」

「そうか。取材の時間の変更は遠野から聞いたよなな?」

「はい、10時ですよね」

「そうだ。まぁ櫻庭なら心配ないと思うんだが、相手は時間が前後する仕事をやっている人だ。そして時間を無駄にできない。だから早めに行ってくれ」

「分かりました」

「悪いな。じゃあ、仕事についてくれ」
 そう言うと上司はデスクへ戻った
/ 26ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp