第3章 事件発生
あの記事を見てから、仕事に集中出来なかった
遠野
「櫻庭、大丈夫か?今日、いつもより様子が違うが」
「すいません」
遠野
「気晴らしに飲みに行くか?奢るよ」
由佳
「奢ってくれるんですかぁ?私も連れて行ってください!」
遠野
「いや、お前じゃないから。どうする、櫻庭」
「…お気持ちだけ」
遠野
「分かった。いつもお前はそうだよな。あまり自分を追い込むなよ」
そう言って私の頭をポンポンと叩く。これが翔さんなら…。って何考えてるんだろう、私
「はい。ありがとうございます。それではお先に失礼します」
遠野
「気をつけてな。何かあったら連絡しろよ!」
「はいっ」
今の私にとって精一杯の笑顔で、返事をした。上手く笑えてないと思うけど、仕方ないよね…
私は帰りの電車の中で考えた。今日、翔さんと会ったらもう会わないようにしようと。これ以上翔さんに迷惑かけられないし、嵐の皆さんにも迷惑をかけてしまう。だからこれが一番良い解決方法だと思う。誰も傷つかない方法だから…