第3章 事件発生
翔さんに電話をかけてみたものの、きっと忙しいから留守電になるだろう
『……』
電話に出た。まだ、大丈夫なのかな
「昴です」
翔
『珍しいね、昴さんから電話なんて』
「今大丈夫?」
翔
『うん。まだ収録始まらないし、楽屋に1人だし』
「なら良かった。…記事見た?」
翔
『嗚呼、あの記事か。昴さんは気にしなくていいから』
「そういう訳にはいかないの!だって私のせいで人気が落ちたら…」
翔
『大丈夫だから。話したいことがあるから今日会って話さない?』
「でも…」
翔
『一緒に移動しなければ大丈夫だから』
「…分かった」
翔
『仕事終わったら連絡するね』
「分かった。お仕事、頑張ってね」
翔
『ありがとうな。昴さんもね』
翔さんがそう言うと、電話がきれた。私も自分のデスクに戻る