第1章 タイムスリップ
「信長様、御加減どーですか」
勢い良く、でもあまり大きな音が出ないように注意をしてふすまを開ける
目に入ったのは敷っぱなしの布団、ではなく隅に畳んである布団
あ、れ?
この部屋に居るはずの人が居ない
一体何処に…
慌てて中へと入りきょろきょろと見回す
特別広いわけでも物が散らかってる訳でもない部屋は見回して見えるものが変わる訳もなく
「宮?どうし………え?」
追い付いてきた恒興ちゃんが部屋の中を見て目を見開く
そこに、大将の姿は無かった
「これって……」
脱走って事ですか大将ー!!!!
私の叫び声は城中に響きわたったらしい
わー、恥ずかしい