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狐薊❪信長協奏曲❫

第3章 兄弟



「あ…平手さん」

何かを探すようにきょろきょろと辺りを見回している平手さんの姿が目に入る
探しているものは多方予想がつく

「宮か…恒興も。若を見かけんかったか?」

扇子で示す様とかは何と言うか、らしい
平手さんといえば、この姿
そう言った貫禄のようなものが伺える

「今丁度探しているところで」

恒興ちゃんがそう言えば平手さんはまたか、と溜息一つ
まぁ、こんなしょっちゅう家臣に行方を探されるお殿様なんてだいぶ珍しいだろう
平手さんと恒興ちゃんの会話を後ろに聞きながら空を見上げた
きっと何処かで大将も見てるだろう空を
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