第2章 殿
朝食を食べ終えたサブローは唐突に立ち上がった
「え?」
「遊びに行ってくる!」
「、ちょ!?さ、サブロー!?」
伸ばした手は空を切った
「ま、あ…いっか」
サブローだし
伸ばした手を降ろして食器を片そうとそちらへと伸ばす
…育ち盛り、というやつか
綺麗に完食されている
「…これは、ちょっと…気持ちいいかも」
大将は小食だからよくご飯を残した
減らしても残すときは残す
そんな食器を片す時自然と下がってしまう眉に大将は申し訳ないと言葉を紡ぐ
そんな彼を見るのは、好きではなかった
…とは言っても別に私が作ったわけじゃないんだけどね