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〜Lemon Candy Story〜

第48章 -選択-(岩泉/黒尾)


#08
-すみれside-

「あ〜‼︎女のコ増えてるっ‼︎二人も‼︎
だれだれー?黒尾、紹介してーーー‼︎」


黒尾さんとも岩泉さんとも、
あれからまたいつも通りに過ごし、
気付けば週末。


今日は初めてバレーの練習に参加する。
初めての場所は緊張するけど、
清水さんも一緒なので、心強い。


同期だけどキレイで仕事もできる清水さんに
最初はちょっと気遅れしていたけど、
今は、会社で一番話しやすい女性かもしれない。


黒尾さんから声が掛かり、
清水さんとも、とりあえず1回くらいは…
と、参加してみたのだけど、
めちゃくちゃハイテンションな人が
黒尾さんに話し掛けてきて、
思わず後退りしてしまう。


「うっせぇなぁ。
こいつらはウチの会社で
4月から同じチームなの。
で、バレー経験者だから、誘ってみた。
清水と檜原。
このうるせぇヤツは…まぁ、うるさいけど、
悪いヤツじゃないから。」


「ちょっ‼︎黒尾〜‼︎
もっとちゃんとオレのコト紹介してよ‼︎
バレーうまいとか‼︎」


まぁ、黒尾さんの言うように、
悪い人ではなさそう…かな。


「木兎ですっ‼︎
オレ、バレー超うまいから、
惚れちゃったらいつでも言って‼︎」


「「……?」」


「木兎サン、
その自己紹介というかナンパというか…
やめたほうがいいですよ?
引かれるだけですから。」


清水さんと二人で固まってしまい、
二人とも反応できないでいると、
背の高いキレイな顔立ちの男性が、
冷たく言い放った。


「おっ♪ツッキー!久々じゃない?」


「お久しぶりです。
やっと仕事落ち着いたんで。」


「こいつら、ウチの会社の清水と檜原な。
こっちは、ツッキー。」


「…?ツッキー?」


黒尾さんが紹介してくれたけど、
あだ名で言われても…


「月島です。黒尾さん、
いい加減その呼び方やめてください。」


「いーじゃん、べつにー。
呼びやすいんだもん。」


木兎さんや月島さんと話す黒尾さんは、
会社で見る姿と違って、
なんだか爽やかで、
少し子どものようでなんだか可愛らしい。


「ふふ…」


「あん?なんだよ?」


思わず笑ってしまうと、
黒尾さんにジロリと見られてしまう。


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