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〜Lemon Candy Story〜

第41章 -教師-(赤葦京治)


「でも…」


「…?」


赤葦先生の声色がまた変わり、
わたしは思わず顔をあげてしまうと、
赤葦先生と目があった。


今まで見たコトのない
妖艶な…男っぽい表情をした赤葦先生と…。




「たしかに似合ってますよ?」


「えっ⁈あ…あの…⁈」


あ…赤葦先生、からかってる⁈
わたしは頬がカァッと赤くなるのを感じ、
赤葦先生を見れなくなってしまう。


「檜原先生、モテたでしょう?」


「モ…モテませんよ‼︎」


それを言うなら赤葦先生のほうが…。
赤葦先生が卒業した後…
わたしの代でも有名だったもん!


「そうなんですか?檜原先生、
今でもその制服姿がそんなに魅力的なんだから、
当時はもっと魅力的だったんでしょうね。」


赤葦先生はクスクス笑っていた。


「な…何言ってるんですか⁈」


「いや…可愛いし、スタイルいいですしね。」


わたしは赤葦先生を見れないけど、
赤葦先生の視線は痛いほどに感じる。


「な…っ⁈」


わたしはギュッと
スカートの裾をおさえてしまう。


おさえてもまったく意味ないのだけど…。


「ちょっとスカートは短すぎですね。」


「わ…わたしのほうが背が高いから…その…」


さっきの彼女たちはわたしよりも小柄で、
ウエストはギリギリ大丈夫だったけど、
丈感は合わなかった。


「綺麗な脚してるんですね。
太ももまで初めて見ましたけど…」


赤葦先生はジッとわたしを見つめたまま、
絶対に生徒にはしないのに…



椅子からスッと立ち上がると、
わたしの太ももに手を滑らせた。



「きゃあっ…」



わたしが叫んで後ずさっても、
赤葦先生はまったく慌てた様子も見せずに、
わたしに近づいてきた。


「見た目通り…柔らかい肌なんですね。」


「な…何…言って…⁈」


嘘…赤葦先生が…まさか…こんな…こと…



ガンッ…


…⁉︎


気がついたら壁いっぱいまで下がっていて、
これ以上後ろへは行けなかった。


「そんなに逃げなくても…」


赤葦先生はゆっくり近づいてくる。


どうしよう…



ドンッ‼︎


「…っ⁈」





「逃げるくらいならそんな格好で、
誘惑するなよ。」



赤葦先生が近づいてきて思わず目を瞑ると、
壁ドンされて…赤葦先生に耳元で囁かれた。

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