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〜Lemon Candy Story〜

第31章 -冷静-(赤葦京治)


「あれもピンクだから?」


水着に着替えるときに
そのままだったのだろう。


脱ぎっぱなしの制服の上に
すみれの脱いだ下着もあった。


すみれが成長したコトが
嫌でもわかってしまう。


「きゃあっ‼︎京治のバカッ‼︎」


すみれは慌てて
下着をベッドの布団の中に隠していた。


もう見ちゃったから遅いんだけど…。


「バカって…。おまえが
脱ぎっぱなしなのが悪いんだろ?」


「そ…そうだけど…。
京治が来るなんて思わなかったもん!」


「そんな格好してるんだから、
下着くらい、もうどうってことない。」


「えっ⁈あ…っ…」


すみれは下着を隠すとき、
制服のブラウスを
また床に落としていた。


つまり…
水着姿でオレの正面に立っている。


「えっと…あの…」


「オレの前だけで
そんなにテンパってるのに、
そんなんで海に行ける?」


すみれの白い肌を
オレはジッと見つめた。


「い…今は家だから‼︎
ふ…2人きりだし‼︎」


色白のすみれの頬が赤い。


「そう。
海って橘さんと2人だけ?」


「え…?あ…具体的にはまだ何も…。
ちえりが音駒と梟谷の皆で行こうって」


皆で…ねぇ…。
ま、あの人が橘さんとすみれを
2人だけで行かせるわけないか…。


「橘さんも同じ水着?」


「え?う…ん。
あ、でも、ちえりのは、
腰のトコが紐で結ぶヤツで、
上はフリルがついてるから、
ちょっとデザイン違うけど…。」


…⁈


「はぁぁ。」


せめてデザインも橘さんと
同じのにしてくれればよかったのに。


すみれの成長した胸元を
もう1度見てしまう。


そして、頭によぎるのは、
すみれの胸を見て騒ぎ立てるであろう
あの人とあの人とあの後輩…

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