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〜Lemon Candy Story〜

第25章 -魅力-(及川徹)


-高3…夏-


「すみれ〜‼︎お疲れ〜‼︎」


部活が終わり、部室へ向かっていると、
プールの中から
ちかちゃんに声を掛けられる。


「ちかちゃん‼︎お疲れさま!」


「すみれも入ってく〜?」


今日はプール開きで、
水泳部は今日からプールで
部活を開始したばかりだった。


「いいの?」


「もちろん♪
もうはじめたち入ってるしね。」


ちかちゃんのことばに
プールの中をよく見ると、
水泳部メンバーの中に
岩泉くんたちが混じっている。


その中にはもちろん…
わたしの彼氏…徹もいた。


はぁ…悔しいけど、やっぱりカッコイイ。


遠くから見ていても目立つ
鍛えあげられた筋肉に、あの顔…


顔に惚れたわけじゃないけど、
やっぱり一際目立っている。



「じゃあ、わたしもお邪魔しようかな。」


今日はかなり暑かったし、
足だけでもプールに入りたくて、
わたしもプールサイドに入った。


「すみれ、今度から水着持ってきたらー?」


「それもいいかもね〜♪」


ちかちゃんと話しながら、
わたしはジャージを太ももまで
捲り上げる。


「ちょっ⁉︎すみれ⁈何してんの⁈」


気がついたら、ちかちゃんの横に
上半身裸の徹が泳いできていた。


「え⁇足だけプールに
つけようかなって思って。」


「は⁈ダメだって‼︎
1年の時のコト、忘れたの⁈」


…⁇
忘れるわけがない。
あの時、徹に告白されて、
付き合うコトになったんだもん。


「わ…忘れてないけど…」


告白された時のコトを思い出し、
わたしは恥ずかしくなってきてしまう。


「もう‼︎ちーちゃんもこんな危険なコトに
すみれを誘わないで‼︎」


「ちょっ⁉︎徹⁇危険て…」


「はぁ⁇及川、何言ってるの?」


ちかちゃんは呆れ顔で徹を見ている。


「おい‼︎クソ川‼︎ちーのコト、
”ちーちゃん”とか言うんじゃねーよ⁉︎」


「はじめ⁈」


徹の後ろから岩泉くんが来て、
徹の頭を殴った。


「痛い!痛いよ、岩ちゃん‼︎」


「おまえが悪い‼︎」


そう言った岩泉くんは、
徹からちかちゃんを守るように
徹とちかちゃんの間に入った。

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