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きっと君は

第2章 ここはどこや。


「で、ここどこ。なんなん。」

私は目の前にいる男に問いかける。
身長は、180cm前後だろう。
見上げないと顔が見えない。
無駄に整った顔もむかつく。

「さっきの紙にも書いてたとおり!
君は異世界にトリップしたんだ」

「そんなん急に言われて
信用できるわけないやん。」

「だったら鏡で自分の姿見てみなよ!」

パチンっと男が指をならすと
全身鏡が出てきた。

そんな非現実的なことを
飄々とこなすこいつは
一体何者なんだ。

「だから、神様だっつってんじゃん」

読心...?

「神様に不可能はねーの!
いいから、早く自分の姿見てみなよ」

言われるがまま鏡の前に立つ。

「なにこれ。」

鏡に映る若干幼く見えるそれは
おそらく私だ。
身長はそこまで変わってないが、
顔に幼さがある。
そして、色んなところが発展途上だ。

この容姿には見覚えがある。
中学の卒アルだ。

「わかってくれたか?
君には異世界にトリップしたと同時に
少しだけ若返ってもらった」

何の必要があって中学の時にまで
戻らなければいけないのだ。
冗談じゃない。

(この姿やったら買えんもんもあるがやに)

「それはこれかなぁ?」
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