• テキストサイズ

きっと君は

第2章 ここはどこや。


希紗side

白い空間にいた。
ただ一人で立っているのか
浮いているのかすらわからない。

「どこやここ。」

ポツリと独り言をこぼした。はずだった。

「ここは君の心の中だよっ」

どこからともなく返事が聞こえた。

「君の心は見ての通り真っ白。
なぁんにもないんだね。
退屈でしょ、こんなの。」

これはいったい何なんだ。
てか、こいつは誰や。

「まぁ、ここで会えたのも何かの縁!
僕が君を楽しい楽しい世界に
連れてってあげるよ!!」

......は?
何を言っているんだ。

「え、ちょ、待って。
楽しい世界って何。あんた誰。」

「それは、目が覚めてからの
おったのっしみぃ!」

いやいやいや。おかしいでしょ。
ちょっと待てやコラ。

「本当なら色々説明しなきゃ
いけないんだろうけど、君だったら
大丈夫でしょ!がんばってね!」

呆然とするうち。
頑張ってねちゃうわ。
その前に...




「質問に答えんかい!!!





...はっ。何、夢?」

自分が出した大声に目が覚めた。

辺りを見回すが、特に変わった様子は無く
いつも通りの必要最低限の物が
置いてあるだけの殺風景な部屋。
紛れもなく自室だ。

(何だったんださっきの夢。)

ため息をひとつついて私は
ベットから降り、部屋を出た。
/ 31ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp