第7章 新しい学校←展開はやすぎとか言わんとってね
「コテコテの坊ちゃん学校に
こんな落ち着くとこがあったとわ」
緊張とまではいかないが
トリップしてきて
こんなデカイ学校に放り込まれて
気疲れしないわけはない。
このまま一眠りして帰ろうかな。
(あ、でもそれやったら
学校来た意味ねーや。)
「あ、あの。ずっと好きでした!
付き合ってもらえませんか?」
まず先に言っておく。
これは決して私が言われた訳では無い。
私が寝そべっている所の真正面。
桜の木の下でっていうベタな
告白タイムが始まってしまっていた。
(ふーん。女の子結構かわええやん。
私やったらOKするかも。)
自他ともに認めるメンクイである私は
綺麗な顔が大好きなのだ。
それが女でも例外ではない。
男の方は木にもたれているのか
こちらから姿は見えない。
(あんな美人に始業式早々
告られるんやったら
それなりに美形なはずやけど)
想像を膨らます。
身長は高め、紳士っぽい感じで...
「6番目になるけど、それでもかまんか?」
...?
「な...どういうこと...?」
「じゃから、6番目の彼女でもいいなら
付き合ってやらんことはないぜよ。
って言ったんじゃよ。」
「信じらんない!!
もぉいい!!」
おいおいおい。
まさかの、チョータラシなパターンか。
「まぁ、どーやちかまんけど。
あの美人は惜しい」