• テキストサイズ

きっと君は

第5章 てぃーたいむ


「切原ー。シュークリームとコーラ
取りに来てー。」

間延びした声で切原を呼ぶ。

「おぉ、さんきゅーなっ」

自分の分のコーヒーを入れて
リビングに向かう。

「お前の髪って不思議な色
してるよな」

唐突に丸井が言ってくる。

私の髪は左右非対称の銀髪で
所々に青のメッシュをいれてある。
光の度合いによって
メッシュ部分の色が銀髪に反射し
髪全体が青く見えることも
あるそうだ。(朱梨談)

「そういうお前だって真っ赤じゃん」

「俺はメッシュなんて入れてねーよ。
毎回染めんの大変なんだよなぁ」

「先輩一時期頭のてっぺんだけ
真っ黒だったことありましたよね!」

切原がその時の様子を思い出したのか
笑い始めた。

「うっせーな、あん時は金欠
だったんだよ」

「切原こそ、個性的な髪型じゃん。」

ここまで天パな髪型
漫画じゃないと拝めない。

「俺も初めて見た時はびっくりしたぜ
見事なモジャモジャ」

丸井は笑うのを我慢している。
あぁ、やっぱわかってんだな。
あの禁句ワードを言ってはいけないと。

「あー!先輩、今馬鹿にしたでしょ!」

キャンキャンと吠える切原は
そう言われるのに慣れているようだ。

「いいじゃん。オンリーワンの髪型。
かっこいいよ」

/ 31ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp