• テキストサイズ

きっと君は

第4章 出会い


会計を済ませて店から出る。

「てか、お前名前は?」

突然赤髪が聞いてくる。
そうだ。
私は知ってても向こうは知らないんだ。

「私は東堂希紗。
改めてよろしく。」

「俺は丸井ブン太!しくよろ!」

「俺は切原赤也!よろしく!」

おうおう。
元気なことで。
てか、生でしくよろ聞いてしまった。
朱梨だったら失神してもおかしくないな。

「お前さぁ、この量一人で
運ぶつもりだったのかよ。
めっちゃ重いんだけど。」

そりゃそうだろう。
でかいサイズの買い物袋5つ分
だもんな。

けど、だてに喧嘩負け無しの女豹と
呼ばれていたわけではない。
このくらいなら一人でも十分だ。

「先輩2つしか持ってないじゃないっすか!
俺3つっすよ!」

「日頃お世話になってる先輩を
いたわるのは後輩の役目だろぃ?」

なんと横暴な。

「いや、話聞いてると
切原は丸井の付き添いで
来たみたいなもんだろ?」

おそらく、チーズケーキ欲しさに
丸井が切原をわざわざ引っ張ってきた
のだろう。
その証拠に切原は何も買っていない。

「いいんだよ
何だかんだこいつも楽しんでるから」

重たい三つの袋を持っている切原を
見るとそうは見えないが。

「あ、うちここだ。」

何気ない会話をしていると
マンションについた。
/ 31ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp