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姫と紫煙の蝶

第2章 江戸と祭り



「さてと、江戸に来た事だし、楽しむとするか」

と言いつつも、自分も晋助と同じ、指名手配されてる身

少しでも、指名手配されてる絵と違うように見せる為、変装を怠らない

「それじゃあ、行きますか!」

彩菜は、江戸に赴いた


――――――――……


「江戸の町は、ごちゃごちゃしてるわね」

辺りを見ているビルやら、何やとにぎやかだが、彩菜は騒がし過ぎる所が、苦手だった

しかし、色んな店の品物に興味を抱いた


「(あっ!これ、可愛いかも)」

ガラス越しに展示されている品物に、釘付けだった

そんな時、

「!!」


バッ―――――……

彩菜は血相を変え、勢い良く振り返った

しかし、そこには求めていたモノは、いなかった


「………気のせいよね」

彩菜は、今でも"男"を捜していた

昔みたいに、笑い合う仲じゃなくても良い

せめて、一目だけでも良い

男の元気な姿を見たかったから――――………


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