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姫と紫煙の蝶
第6章 幼馴染みと思い〔後編〕
†視点転換†
朦朧とした目
表情も無で、何を考えているか分からない
だが……
ニヤリ―――……
「相変わらずだな」
俺は、目の前にいる彩菜に向かって、言った
否、
"彩菜"であって"彩菜"じゃないか
すると、目の前の"ヤツ"は、唇を弧の形に描かせた
「【まあな。こんな事しなきゃ、出て来れねぇからな】」
そう言うと、腕を上げ、伸びをした
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