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姫と紫煙の蝶
第5章 幼馴染みと思い〔前編〕
彩菜が出て行った後、晋助は1人煙管をふかしていた
「………ククッ、酔ってねェ、か。よく言うぜ――――」
"酒飲めねェクセによ"
そう、晋助もまた分かっていた
彩菜は、お酒を飲まない
飲める事は飲めるが、苦手な為、極力飲まないようにしていた
そんな彩菜が、お酒を飲むと言う事は、決まって何かある時
「さて、今回は何があったか。いや、考えなくても分かるか」
晋助は、楽しそうに笑いながら、再び煙管をふかした
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