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姫と紫煙の蝶
第5章 幼馴染みと思い〔前編〕
「(まあ、また子が毛嫌いするのも、分かるけど……)」
「そう言えば、似蔵さん。最近妙な事を言っていましたね」
「妙な事……?」
「ええ、確か……」
"あの桂小太郎を斬った"
「!?(アイツが、小太郎を?)」
「けど、いくら似蔵でも、あの桂を斬ったなんて………」
また子も動揺していた
桂小太郎と言えば、晋助や彩菜。そして、銀時と並ぶ、伝説の攘夷志士
狂乱の貴公子とまで謳われた桂が、盲目の人斬りに負ける事は極めて低いからだ
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