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姫と紫煙の蝶
第4章 桜刀と盲目侍
「何者だ、お前」
彩菜は警戒しつつ、男に問う
「別に、怪しい者じゃないさ。俺も、あんたの仲間だよ」
「仲間……」
彩菜は、数日前の事を思い出した
数日前、新しいヤツが入ったと、隊士達の噂で聞いた
ソイツは、万斉と同じ人斬りで、盲目と言う、かなりの異例だ
確か、名前は……
「岡田、似蔵……」
「嬉しいね。高杉の姫様に覚えて貰っていたとは」
男――似蔵は、ニヤニヤと笑いながら、話していた
掴み所がない男
彩菜にとって、似蔵の第一印象は、そのような感じだった
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