第4章 桜刀と盲目侍
「ほぉ……。紅桜でござるか」
「まあ、一度でも良いから使ってみたいとは思うけど、この子達がいるから、別に良いんだけどね」
そう言うと、彩菜は自身の使用する2刀を触る
彩菜は二刀流ゆえ、剣も2刀ある
1つは、腰の辺りに装備していて、もう1つは着物の中に、隠してあるのだ
「しかし、ぬしも変わっておるな。2刀"別"とは」
別……と言うのは、
彩菜の腰に挿している刀は木刀で、隠している刀は真剣なのだ
「そう?この方が、楽なのよ。色々、面倒くさいの嫌いだし」
「ほお………」
「それじゃあ、私、その辺ぶらぶらして来るわ。息抜きついでに」
そう言って、彩菜は万斉と別れた