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姫と紫煙の蝶
第1章 高杉の姫様
「ふ~ん、そう言う事」
女は相手の意を察したらしく、溜め息をついた
「まあ、将軍がどうこうとか、興味ないけど、祭り事なら興味深いわ」
相手は、女の話を笑みながら聴いていた
「ククッ。それでこそ、彩菜だ。祭り事には興味あるんだな」
女――彩菜は何を今さらと呆れた
「今さら。あんた、分かって言ってるでしょう――」
“晋助”
晋助と呼ばれる相手は、
「まあ、良いじゃねェか。それより、そろそろ帰るぞ」
と促した
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