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姫と紫煙の蝶

第3章 光鬼と闇姫



「なっ!!!」

「ぬしも、そのような顔をするのでござるな」

「……悪かったな、女らしくなくて」

「そんなに、好いているのか」


"白夜叉"を

「ッ!!」

彩菜はキッと、万斉を睨み付けた


「まあ、そう睨むな。これから、会いに行くのでござろう?」

「だったら、何?止める気?」

彩菜は、様子を見ながら、戦闘準備をしている


「止めはせんでござる。行きたければ、行くでござる」

「……はいはい、分かりました。行ってきますよー」

そう言い、彩菜は江戸に赴こうとした


「………万斉」

「!」

去り際、彩菜は万斉に声をかけた

「あなたの言った事、一つ間違ってる」

「何?」


「会いに行くんじゃない。見に行くだけよ」

そう言って、彩菜は江戸に行った

去り際、悲しい顔をしながら―――……


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