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姫と紫煙の蝶
第3章 光鬼と闇姫
「まあ、今はソッとしておくのが得策でしょう。彼女にとっても、それが一番かと」
「………そっスね」
「……………」
――――――………
「…………」
スッ――――……
「何処に行くでござるか」
「!!」
上の空のままの彩菜が、何処か行こうとしていた所を何者かが声をかけた
「万斉………」
それは、人斬りと恐れられる剣豪、河上万斉だった
「……別に、お前には関係ないだろう」
「人の色恋に、興味ないでござる」
その言葉に、彩菜は頬を紅くした
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