• テキストサイズ

*幽かに、愛*

第1章 *幽かに、愛*


また、
佳奈と翔さん、俺の家族が勢揃いした。

今度は俺の葬式の話らしい。


うわーこえー。
さすがにもうこえー。

自分の葬式の話聞くとか普通、……
あぁそっか。
宙に浮けたりすること自体が変なんだわ。








「お葬式は来てくれるわよね? 佳奈ちゃん」





母さんにそう聞かれた佳奈は、少し間があったもののゆっくりと頷いた。

そのあと、翔さんも「櫻井くんも参列してくれるかしら?」と聞かれると、「もちろんです」とすぐに答えていた。





……そういえば俺の葬式には、ここにいる奴らの他には、誰が来てくれるんだろう、と。
ふと考えた。

友達はきっと、いたほうだ。
……少なくとも、人並みにはいた。はずだ。





「カズのやつ……友達少なかったからさ、君たちぐらいしか葬式来てくれないかもね」





ちょっ、姉ちゃん!?
俺、友達少なかった!? え、嘘ぉ!?





「……あれ? 今、なんか声が聞こえた気がする」





姉ちゃんが首を傾げて、言った。


嘘ぉ!! もしかして俺の声が聞こえた!?

姉ちゃん、それ俺!! 俺だわ!


そう言ったのも束の間、
佳奈がボソリと「ドアの方ですかね、」と呟いた。

対して姉ちゃんは、確かに、と頷き
翔さんもまた、俺も聞こえたわ、とドアの方に振り向いた。


俺はガックリと肩を落とす。

なんだ……俺の声が聞こえたわけじゃないのか。


ドアの向こうを確かめに、先陣を切ったのは(名前)だ。

俺もその後ろをトコトコついていく。








「…潤くんっ!?」








そしたらいきなり佳奈が大声出したから、ビックリした。

……え?
てか、潤!? え、松潤なの!?





「……おう、」




松潤が小さく、声を漏らした。



/ 8ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp