第1章 *幽かに、愛*
また、
佳奈と翔さん、俺の家族が勢揃いした。
今度は俺の葬式の話らしい。
うわーこえー。
さすがにもうこえー。
自分の葬式の話聞くとか普通、……
あぁそっか。
宙に浮けたりすること自体が変なんだわ。
・
・
「お葬式は来てくれるわよね? 佳奈ちゃん」
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母さんにそう聞かれた佳奈は、少し間があったもののゆっくりと頷いた。
そのあと、翔さんも「櫻井くんも参列してくれるかしら?」と聞かれると、「もちろんです」とすぐに答えていた。
・
……そういえば俺の葬式には、ここにいる奴らの他には、誰が来てくれるんだろう、と。
ふと考えた。
友達はきっと、いたほうだ。
……少なくとも、人並みにはいた。はずだ。
・
「カズのやつ……友達少なかったからさ、君たちぐらいしか葬式来てくれないかもね」
・
ちょっ、姉ちゃん!?
俺、友達少なかった!? え、嘘ぉ!?
・
「……あれ? 今、なんか声が聞こえた気がする」
・
姉ちゃんが首を傾げて、言った。
嘘ぉ!! もしかして俺の声が聞こえた!?
姉ちゃん、それ俺!! 俺だわ!
そう言ったのも束の間、
佳奈がボソリと「ドアの方ですかね、」と呟いた。
対して姉ちゃんは、確かに、と頷き
翔さんもまた、俺も聞こえたわ、とドアの方に振り向いた。
俺はガックリと肩を落とす。
なんだ……俺の声が聞こえたわけじゃないのか。
ドアの向こうを確かめに、先陣を切ったのは(名前)だ。
俺もその後ろをトコトコついていく。
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・
「…潤くんっ!?」
・
・
そしたらいきなり佳奈が大声出したから、ビックリした。
……え?
てか、潤!? え、松潤なの!?
・
「……おう、」
・
松潤が小さく、声を漏らした。