• テキストサイズ

【黒子のバスケ】びーのえる【BL*R18】

第2章 【赤黒黄】覗き見【緑】





「涼太、テツヤをイかせろ」

「はぁ?!」



腕組みをしながらサラッと言ってのけた赤司に、俺の周りだけ時が止まったかのような衝撃を受けた。

イクの意味が最初わからなかったが直ぐに理解。
状況判断というやつで。


ただそんな事をこんな場所でやらせる事については理解不能だ。



「何で俺がやらなきゃならないんスか!」

「涼太」

「うっ!」



抗議する黄瀬。
大人しく頷かないからか、赤司は黄瀬の鎖だけを引いて自分に近付けた。

「やるだろう?」と、静かに低く声を出した赤司に黄瀬は青ざめて首を縦に振る。

これ以上は見てはいけないと自分が自分に訴えてくる間にも、黄瀬が嫌がる黒子のアレを掴む瞬間を目で捉えてしまった。



「やめてください黄瀬くんっ……」

「しょうがないじゃないっスか……!赤司っちには逆らえねぇっスよ……!」

「けどこんな事……っ」



なんとも異様な光景。そしてどういうわけか興奮する。

拒否しているのに息を上げてしまっている黒子が、なんだか可愛く見えてしまう俺は異常なのだろうか。



(黒子が可愛いなどありえないのだよ!)



またもや首を左右に思いっきり振り、目を強く瞑って中を見ないよう無駄な努力をする。
今の俺は冷静ではない。

視界を閉ざしたところで聴覚は生きているのだから、黒子の鼻にかかった甘い声が届いてくるのだ。


「んっ……!」という短いものであっても、短い間隔で何回も聞こえてくるとソワソワして落ち着かず……

結局俺は瞼を上げてしまうのである。



「黒子っち我慢汁凄いっスね……よく滑るっスよ」

「みっ、見ないでくださっ……」

「テツヤ、涼太にやられて興奮しているのだろう?」

「っ……!!!うあっ……!」



/ 8ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp