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【黒子のバスケ】びーのえる【BL*R18】

第2章 【赤黒黄】覗き見【緑】


緑間side



「はぁぁぁぁ?!なんスかそれ赤司っち!」

「?!」



何も知らずに忘れ物を取りに来た俺は、黄瀬の大きな声に驚き部室のドアに伸ばした手を止めた。

聞こえてくる声を耳にすれば、中には黄瀬の他に赤司と黒子がいる事がわかる。


自分は早く忘れ物を持って帰りたいのだが……
それが出来ない。



「黒子っちのズボンをパンツごと脱がすとか無理っス!」

「僕も嫌です」

「やれと言ったらやれ」



内容が内容なだけに入りにくくて仕方がない。
もし黄瀬が大声を上げなければ、自分は簡単にドアを開けて中に入っていただろう。

そうなっていたら……恐らく俺まで巻き込まれていたに違いない。
こう考えるだけで嫌な汗が額に滲んだ。


しかし何故部室でこのようなはしたない事をしているのか。
中は今一体どうなっているのか。

と、あろうことか俺の中に小さな好奇心が芽生えてしまう。



(も、もし本当に如何わしい行為をしようとしてるなら止めなければならないのだよ……!)



特に興味はない。
ましてや男同士の現場など、たとえ服を脱がす場面でさえ吐き気がする。

なのに俺の手はゆっくりとドアノブへと伸び、そして回してしまった。
赤司達にバレないよう少しだけ隙間を開けて中を覗き見る。

すると丁度黄瀬が黒子のベルトに手をかけている所であった。



「わかったっス!!ごめん黒子っち!!」

「えっ、黄瀬くんやめてくださ……うわっ!」



緑間真太郎、いきなり黒子のモノを目撃。
思わず声を漏らしそうになった俺は慌てて口を手で押さえ、ついでに視線をそらす。

赤司よりも背が低い黒子だが、ソコは立派だった。



(いや何が立派だった、なのだよ!)



素直な感想を頭に浮かべてしまった俺。
自分で自分に恥ずかしさを覚えて、眼鏡が吹っ飛んでしまいそうな勢いで緑の髪を左右に振った。


そうしている間にも室内からは会話が聞こえてくる。
もう忘れ物は諦めて帰りたい気分だが……


次に耳にした赤司の台詞に、俺は固まってしまう。



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