第2章 【赤黒黄】覗き見【緑】
赤司の言葉が決め手となったらしい。
一瞬にして顔を赤く染めた黒子は黄瀬の手に白濁としたものを放出した。
反応からして図星だったのだろうか。
「もう嫌です……っ」と、顔を隠しながら呟く黒子に赤司は容赦なく次の命令を下す。
「今度は逆でやってもらうよ」
「ええっ!俺もされるんスか?!」
「そうだ」
(まだ続くのだよっ!!)
いい加減にしてくれと、覗き見をしている分際で俺も思うが赤司は取り下げてくれない。
有無を言わせない程の無言の圧力に、黒子はまだ火照っているであろう頬を持ちながら小さく「……わかりました」と答えた。
「ちょ、待って黒子っち!俺嫌っスよマジで!」
「こうなったら黄瀬くんにも出してもらいます」
「こうなったらってなんスかあ!!」
意外と慣れた手つきで黄瀬の履いているものを脱がした黒子。
寄せられた眉と、若干荒い手つきを見ればムキになっているのがわかる。
黄瀬にも恥ずかしい思いをさせたいのか、それとも自分の羞恥心を紛らわす為なのか……
真相は謎である。
「っ……黒子っちちょっと速っ……!出ちゃうっスよ!」
「なら早くしてください」
「ええ!そう言われても……っ!んんっ!」
黄瀬の場合途中から【相手が男であろうと構わない】と取れる態度に変化した。
動かされているという事実が快感を齎し、それに酔ってしまったと俺は思う。
そのせいなのか黒子よりは早めに終わりを迎えてしまった。
「い、いいっスよね、赤司っち……」
「出来ればもう黄瀬くんのは触りたくありません」
「黒子っちー……言い方がさり気なく傷付くんスけど……」
「いいやまだだ。次は……」
(一体いつまで続けるつもりなのだよ赤司……)
この後俺は更に目を見開く事となった。
元々男同士の行為という時点でおかしかったし、赤司が指示をして見ているという所も首を傾げるものだ。
なのに……赤司はこう言って二人に近付いたのである。
「次は僕がやろう」
終わり
【おまけ→】