第1章 一人の夜
一度イッていたのと、久しぶりの才蔵さんの唇の感覚にさらに感度が増している気がした。
少し触れられただけなのに、いつもよりも快感が大きく広がる。
私たちは壁際から褥に移動した。
才蔵さんに覆いかぶさられる。
すると才蔵さんの手が下に伸び、割れ目に差し込まれる。
「すっかり濡れてる」
「やだ…」
「俺のこと思い出しながらここを触ってた?」
「なっ!!ちがっ…!」
「ね、教えてよ。どんな風に触ってたの?」
「い、意地悪…」
私は恥ずかしさから顔を両手で覆った。
最悪。
一番見られたくない人に見られてしまった。
才蔵さんはふふっと笑うと、
私の膝をたたせ、中心に顔を埋めてくる。
「久しぶり。いい眺め。すっかりトロトロだね」
生温かいモノが私の敏感な場所でうごめく。
「ああん…はあっ…」
舌で全体を舐めまわしたり、舌先で突起を転がしたり、唇で突起に吸い付いたり。
ぺちゃぺちゃ、じゅるじゅるとわざと音を立てている気がした。
私はいつもより大きな声を出してしまっていた。
久しぶりということもありかなり感じてしまう。
そして舌で攻められながら、
指を奥に出し入れされる。
始めはゆっくりと、入り口付近を中心に。
でも徐々に指の本数が増やされ、奥の方まで入れられている。
「はあっ、んんん、あんんっ…。」
クチュクチュという音が響く。
声がおさえられない…。
そして、私は二度目の大きな快感の波に襲われ、
果てた。
「今日は後ろ」
才蔵さんは私を四つん這いにさせ、
いきり立ったモノを押し付けてきた。
初めての時のような違和感はない。
今日はかなり濡れていることもあり、
才蔵さんをしっかりと飲み込むことができた。
あ、久しぶりの才蔵さんだ…。
自分の中に才蔵さんが満ちていることを幸せに思う。
そしてゆっくりとした律動が始まる。
気持ちいい…久しぶり…。
やっぱり自分で慰めるのとは違う。
そんなことを考えながら才蔵さんの動きに応じる。