第1章 一人の夜
そう思いながら夜着の裾を割り、右手を中心部に這わせる。
自分の指で茂みをかき分けるようにし、割れ目へ指を差し込む。
足は閉じているが、ヌルリと指はたやすく入り込む。
思った通りしっとりと濡れている。
私ったら…いやらしいな。
そして指で敏感な突起を探し出す。
まず中指の腹でコリコリといじってみる。
すると、体に軽い痺れが広がり、しばらく触り続けると甘い快感が訪れる。
才蔵さんに触れられるのとは少し違うけど…。
あ、でも、気持ち…いい…かも。
またこんな風に才蔵さんに触れてほしいな。
そんなことを思い出しているうちに、ますます指を色々と動かしてみたくなる。
才蔵さんにされたように指で突起をくるくると回す。
そう、まずこんな感じ。
その刺激に少し慣れると物足りなくなってくる。
自然と中指と人差し指で突起を挟んで指を交互に上下に動かし擦り付けるようにした。
ああ、これも、気持ちいい。
私は気持ちよさに体をのけぞらせるまでに感じてしまう。
才蔵さん、才蔵さん、やっぱり、才蔵さんがいないと私…。