第1章 一人の夜
そのうち自分の体の中心が、じんわり温かく、疼くような感じがしてくる。
それと同時に、より鮮明に才蔵さんとの事を思い出してきている。
あの艶やかな緋色の目で見つめられるだけで、体の芯が熱くなってしまう事を思い出す。
…濡れてきた…?
あそこ…触って…みる?
でもいくら寂しいからといって、才蔵さんのことを思いながらあそこを触り、自分を慰めるなんて…どうなんだろう。
とてもはしたない行為だ。
はじめはそう思っていた。
でも、濡れ始めているこの敏感な場所を、才蔵さんに触れられた時のことを思い出してしまうと…。
「こんなに濡らして、いやらしい体だね」
「どうしてほしいのさ、言わないとやめちゃうよ。」
あそこを触られながら、言葉で才蔵さんにせめられた事を思い出す。
後ろから抱き抱えられて。
大きく足を開かされて。
才蔵さんの指で私の中心部が妖しくかき回されて。
そんな事を思い出すと、ますますジンジンとあそこが疼いてきてしまう。
少し痛みを感じるくらいに。
ああ、どんどん濡れてきてる…。
私は一人で興奮してきてる。
ちょっとさわってみようかな。