第12章 菅原孝支3
『ここ、もう限界?』
そう言って俺のモノを指で弾く。
菅「!ッぁ、う…んんんっ」
ぷるん、と弾かれたモノは新たな刺激となって俺を襲う。
思わず涙が頬を伝った。
『かーわい』
涙の跡をなぞるように舌が這う。
熱い舌に背筋がぞくぞくする。
よしよし、とあやすように頭を撫でられ、その手は俺の頬へ持ってこられる。
優しいその手つきに思わず擦り寄った。
満足そうに笑った愛望は俺の口を覆っていた布を外す。
菅「ぁ、あっ…な、んれ…?」
回ってない呂律でそう言えば愛望は俺の顎を持ち上げ目を合わせてくる。
愛望の目に映る俺はなんてだらしない顔をしてるんだろう。
玲央の顔をこんなに近くで見るのは初めてで、改めてとてつもなく綺麗な顔をしてるなって思う。
こんな状況なのに見蕩れてしまう自分に呆れた。
『…なぁ、菅原』
何とも言えない切ない声。
玲央のこんな声は聞いたことなかった。
口を開けば声が出るから、どうしようと聞くにも聞けない。