第4章 国見英1
涙が零れ、頬を濡らす。
口から出る唾液と一緒に顎を伝ってベッドに落ちた。
そんなとき、ガチャッと玄関のドアが開く音がした。
バッと部屋のドアを見つめる。
国「あ、玲央さ、ぁんッ玲央さ、ん、あっあぁっ」
足音が近づいてくる。
足音は俺のいる部屋の前で止まった。
国「玲央さ、はや、くぅッ玲央さん、玲央さんッ」
ドアが音を立てて開いた。
そこから入って来たのはずっと待ち焦がれた愛しい人。
『英、ただいま。イイ子にしてた?』
玲央さんの言葉にコクコクと頷く。
あぁ、玲央さんだ。
顔が綻ぶ。嬉しい、嬉しい。
国「っんあッ、ぁ、玲央さ、んっふぅッ」
顎を持ち上げられ強引に唇を奪われる。
柔らかい舌と唇に翻弄された。
またもや涙が頬を伝う。
『可愛いね英、そんな俺に会いたかったの?』
ねっとりと舌で顎から頬にかけて舐められる。
ゾクゾクとした痺れが走った。