第3章 誘拐
不意に鳴った電子レンジの音に目を開ければ、グラタンを取り出しに行く。
「ッあち、」
グラタンの入れ物が熱くなるのを知っていて、掴んでしまった。直ぐに指を口に含んで熱を冷ます。
「……馬鹿か僕、落ち着け、大丈夫だ。」
グラタンのおかげで目が覚めた、少し落ち着けた。南雲はグラタンとスプーンを手にソファーに戻って前にあるガラス張りのテーブルにグラタンを置く。
「いただきます」
グラタンを食べながら、テレビを付けてニュースを見る。
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夕飯を済ませ、お風呂も済ませた南雲は、着替えてベッドに倒れ込むように就寝。
「……明日、学校…行きたく…ない…な…」
初日から登校拒否の学生の気分になりながら、南雲は目を閉じ眠りについた。