第7章 【とある乾の禁書目録】
「んー、当日は模擬店やなんだかんだで、みんなで一斉に動く企画は無理なんじゃないかな?」
「確かにそうかもしれないな。」
「例年通りだと無難にスタンプラリーとかでしょ?それか定番の宝探しやミスター&ミスコン?」
「でもそれだとオリジナリティがない・・・少し奇をてらうくらいの企画がやりたいのだが・・・」
「うーん・・・」
結局話はまとまらず、いつまで考えればよいのか確認すると、そうだな、準備期間も考えるとあと2週間なら大丈夫だろう、と彼が答える。
2週間か・・・それくらいあれば何かいい案も浮かぶかもしれないし、じゃぁ、それまでの宿題ね?と笑った。
さて、そろそろ帰ろうかな、と席を立つと、2、3質問したいのだが、と彼がいつの間にか取り出した一冊のノートを手に聞くので、何?と快く答える。
「誕生日は?」
「2月12日。」
「血液型は?」
「AB。」
「赤系と青系、どちらが好き?」
「んー青系?」
「理系と文系、どちらが得意?」
「文系かな。」
「身長は・・・163、7というところか・・・」
「なんでそんな正確にわかるの!?」
「体重は・・・」
「言っちゃダメ!!」
私は慌てて彼の口を両手で押さえる。
そんな私の手からあっさり逃れた彼は、ありがとう、大変興味深い結果が出たよ、とメモを取っていたノートを閉じて、怪しげに笑った。
何がわかったの?と聞いたけど、色々とね、とごまかされ、結局教えてもらえなかった。