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【テニプリ】桜の木の下で

第11章 【epilogue】




「それではこれで・・・御馳走様でした。」
「いやいや、いいってことよ、うちの隆とこれからも仲良くしてやってくれよ。」
「いえいえ、こちらこそ・・・」


楽しい時間も終わりを告げて、みんなそれぞれ家路につく。


あはははは・・・


「じゃあ、越前またな!地区大会までには戻れよ!」
「ウィーッス。」


桃城が彼女を自転車の後ろにのせて、落っこちんなよ?と走り出す。
はーい!と彼女がしっかりと桃城の腰に手を回してしがみつく。


「ね、桃ちゃん、いよいよ3年生だね。」
「あぁ、やるぜ~、青学全国二連覇だ!」
「うん、私、お弁当持って応援に行くね!」
「よっしゃー!!頑張らなきゃいけねーな、いけねーよ!」
「かっこいい桃ちゃん、沢山見せてね?」
「お、おう!任せときな!」
「ふふふ、いーっつもかっこいいけどね?」
「ぬぁぁっ・・・ま、まあな!」


うふふふふ・・・


海堂が眠ってしまった彼女の弟をおぶり、それでは失礼しますと頭を下げると、親子みたいと誰かがからかい、真っ赤になって去っていく。


「海堂ゴメンね?重くない?」
「お前にくらべりゃどうってことねぇ・・・」
「あはは、そりゃそうか~!海堂これからロードワーク?」
「あぁ、まぁな。」
「無理しないで頑張ってね・・・?」
「お前は勉強頑張れよ?」
「はーい。ね、頑張ったらご褒美ちょうだい?」
「褒美・・・何をだ?」
「えへへ、海堂が今思ったことでいいよ?」
「そ、そうか・・・」


叶えたね・・・


ほら、ちゃんと挨拶しなさいよ!と越前の頭を無理やり下げ、マネージャーの彼女と越前が喧嘩しながら帰って行く。


「明日何時の飛行機なの・・・?」
「13時発、ロス行き。」
「浮気したら許さないんだからね!」
「へぇ、別れるんじゃなかったの?」
「わ、別れるわよ!あんたよりいい男見つけたら、ね!」
「ふーん、じゃあ一生別れらんないね、あんたにとって俺よりいい男がいるわけないじゃん?」
「はぁ!?」

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