第8章 おでこに…
ありまくるんよね、これが。
もう何年も前の事やけど
思い出すだけで
嫌な気持ちが蘇って気が引けちゃう。
いじめっ子のボス的な男の子を筆頭に
毎日、髪を引っ張られたりスカート捲られたり…
時には物を盗まれたって事も。
何もしてへんのに
なんで意地悪されるのか
未だに分からへんまま。
大「お待たせー!!」
ガラッと勢い良く開いたドアに
体がビクッとなる。
そう言えばスマイルプリンスが居なかったや。
中へ入って来る大倉くんは
両手に花ならぬ、両手にパン。
たくさんのパンを抱えてる。
この量は
誰かの分もあるんやろうね
と、見てたら目が合った。
大「図書室やないんやね」
渋「官能置いてへんからな」
大「さん、2人っきりの時何かされへんかった?」
「へ?」
何かって何をやろ。