第8章 おでこに…
渋「何もしてへんわ」
大「ほんまにー?」
なんて笑いながら
安田くんの隣に座る。
何も無かった…とは言い切られへん。
された、というか
した、というか…
昨日の雷の事
相合傘の事を思い出し
恥ずかしくなって
少しだけ俯いた。
大「やったらなんでさん顔赤くさせてんのー?」
「っ…!?」
錦「ほんまや!」
丸「真っ赤ですやん!」
村「すばる、何したんやマジで」
渋「いや、ほんま何もしてへんって…な?」
覗き込まれる形で
私の視界が渋谷くんだけになる。
何も言うなよ。
大きい目が
そう言ってる気がして…
言いません(絶対に)と
伝わるよう見つめ返す。
すると、伝わったのか
渋谷くんが視界の隅へ
移動して行った。